「蓄電池の容量の目安はどれくらい?」
「家庭用蓄電池の容量の決め方は?」
非常時に備えて、蓄電池を導入する家庭が増えています。電気代の安い時間帯に電力を貯めておくと、停電時でも冷蔵庫の保冷やスマホの充電が可能です。
しかし、蓄電池の容量がどれくらい必要か見当のつかない人も多いです。また、太陽光発電と併用する場合は、単体で設置するより注意すべき点が多く、不安に感じる人もいるでしょう。
この記事では、蓄電池の容量の決め方について徹底解説しています。太陽光発電と併用する場合のポイントや、導入のメリット・デメリットも紹介しているので、参考にしてください。
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目次
蓄電池の容量の決め方
- 蓄電池の容量は消費電力で決める
- 停電時に使いたい家電の消費電力から考える
- 太陽光発電システムの容量と合わせて決める
蓄電池の容量は消費電力で決める
蓄電池の容量は、家庭での消費電力をもとに決めるのがおすすめです。
家庭における消費電力の平均は、1年で4,175kWhです。1日あたりに換算すると11.4kWhなので、10kWh以上の蓄電池なら使う電力のほとんどがまかなえます。(参考:家庭のエネルギー事情|環境省)
常に1日分の電力を貯めておきたいなら、10kWh以上の蓄電池が必要です。毎月の料金明細から消費量を確認して、製品を選びましょう。
- kWhとkWとは
-
kWh(キロワットアワー)は1時間で使える電力を表します。蓄電池の容量を示す際に使われる単位です。
一方、kW(キロワット)は、消費電力の大きさを示す単位です。どれくらいの電力を使っているかを表します。例えば、1kWの電力を1時間使うと1kWhになります。
ちなみに、1kW=1,000Wです。例えばドライヤーの消費電力1,200WをkWに変換すると、1.2kWになります。
家電の使用時間から計算する
消費電力 | 使用時間(1日) | |
---|---|---|
冷蔵庫 | 6.0kWh | 24時間 |
天井照明 (2部屋) |
1.0kWh | 5時間 |
テレビ | 0.3kWh | 4時間 |
エアコン (暖房) |
2.4kWh | 3時間 |
洗濯機 | 0.4kWh | 1時間 |
ドライヤー | 0.5kWh | 30分 |
電子レンジ | 0.5kWh | 20分 |
合計 | 11.1kWh | – |
毎日使う家電の使用時間から必要な容量を計算すると、蓄電池を選ぶ際に選択肢が絞れます。例えば、表で挙げた家電を使用した場合は、1日あたり11.1kWhの電力を消費します。
冷蔵庫は、24時間つねに稼働しているため消費電力が多いです。また、照明を2部屋同時に使っている場合や、寝るまでの時間に暖房を使うと、1日の消費電力は10kWh程度になります。
家じゅうの電力をまかなうなら、蓄電池の容量は10kWh以上がおすすめです。太陽光発電システムと併用すれば、電気代の大幅な削減が期待できます。
停電時に使いたい家電の消費電力から考える
非常時の備えとして蓄電池を使う場合は、停電時に使いたい家電の消費電力から容量を考えましょう。
使用時間が長い家電ほど、多くの電力を消費します。例えば、冬場にエアコンを使うと3時間で2.4kWhです。また、2部屋の照明は5時間で1.0kWhの電気が必要です。
停電時に使用する確率の高い照明や、食事に関連する家電をどのくらい使うか、を想定して蓄電池の容量を選びましょう。
冷蔵庫と使いたい機器の組み合わせで計算するのがおすすめ
非常時に使いたい電力を考えるなら、冷蔵庫を使用する前提で計算するのがおすすめです。停電になっても、蓄電池があれば稼働し続けるので食品を良い状態で保存できます。
ただし、冷蔵庫を24時間稼働する場合の消費電力は、およそ6.0kWhです。蓄電池の容量が少ないと、貯めておいた電力を使い果たす可能性があります。
冷蔵庫で6.0kWh消費するという前提で、ゆとりのある容量の蓄電池を選びましょう。
- 家電別の消費電力
-
消費電力 IHクッキングヒーター
(1口)3,000W 電子レンジ 1,400W 炊飯器 1,300W 浴室乾燥機 1,290W ドライヤー 1,000W エアコン(10~15畳) 750~1,100W 電気ポット 800W 洗濯機 400W 冷蔵庫 200~300W 液晶テレビ 50W LED電球 8W 参考:クール・東京
消費電力量の算出方法
消費電力量(kWh)=
消費電力(W)×時間(hour)÷1,000
太陽光発電システムの容量と合わせて決める
太陽光パネルを設置済み、または同時に導入を予定しているなら、発電能力に合わせて蓄電池の容量を選びましょう。10kWhあれば、十分な場合が多いです。
例えば、発電効率が20%の10kWの太陽光パネルで6時間発電したら、10kWhの蓄電池を満充電できます。およそ1日分の消費量と同等なので、貯めた電力を使えば電気代が浮きます。
電気代を削減するなら、太陽光パネルの発電効率にあわせた蓄電池を設置すれば電気を無駄なく使えます。
太陽光パネルの発電量と蓄電池の容量
太陽光パネルの容量 | 蓄電池の容量目安 |
---|---|
3kW | 3.7kWh |
4kW | 5.0kWh |
5kW | 6.3kWh |
8kW | 10.0kWh |
10kW | 12.6kWh |
太陽光パネルの発電量によって、蓄電池容量の目安が変わります。例えば4kWのパネルなら、5kWhが目安です。
蓄電可能な電力量を、パネル容量(kW)×発電時間×発電効率で計算しています。発電効率は20%で、平均日照時間である6.3時間かけて発電する想定です。(参考:東京都の気象データ(2023年)|気象庁)
蓄電池の容量は、太陽光パネルの発電量より大きくなるように考えると無難です。発電した電力を自家消費すれば、月々の電気代を抑えられてお得です。
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蓄電池の容量の決め方と合わせて押さえるべきポイント
- 蓄電容量と定格出力の違いを把握する
- 6種類の中から適切な蓄電池を選ぶ
- 蓄電池はメーカーによって寿命が違う
- 蓄電池の価格は販売店によって違う
蓄電容量と定格出力の違いを把握する
出典:エネサンス中部
単位 | 説明 | |
---|---|---|
蓄電容量 | kWh | 蓄電池が貯められる電力の量 |
定格出力 | kW | 蓄電池が供給できる最大電力 |
蓄電池には、蓄電容量と定格出力という項目があります。それぞれ、貯められる電力の量と一度に供給できる電力を示しています。
蓄電池を選ぶ際に大事なのは、蓄電容量です。貯められる電力が多いほど、使用できる電気量も増えるため経済的です。機器の価格は上がりますが、早く元を取りたいなら大容量を選びましょう。
ちなみに、蓄電池を選ぶ際に定格出力はあまり気にする必要はありません。複数の家電製品を同時に使っても、上回らない数値で設定されている場合が多いです。
蓄電池は停電時に自立運転が可能
蓄電池は停電時でも貯めた電力を使用できます。停電すると自立運転に切り替わり、太陽光パネルで発電した電気を家庭内で利用できます。
製品によって、自動で切り替わるタイプと、手動での移行操作が必要なタイプに分かれます。いざという時に備えて、事前に自立運転の設定を確認しましょう。
ちなみに、自立運転中に蓄電池の電力を使う場合は、電力切り替えユニット・バックアップ用住宅分電盤・自立運転コンセントから使用可能です。
6種類の中から適切な蓄電池を選ぶ
全負荷 | 特定負荷 | |
---|---|---|
単機能型 | 全負荷 単機能型 |
特定負荷 単機能型 |
ハイブリッド型 | 全負荷 ハイブリッド型 |
特定負荷 ハイブリッド型 |
トライブリッド型 | 全負荷 トライブリッド型 |
特定負荷 トライブリッド型 |
蓄電池の種類は6種類に分けられます。機能で3つ、停電時の動作で2つに分類されており、それぞれの組み合わせで決まります。
蓄電池を単体で使う場合は、単機能型です。太陽光発電システムと併用できるタイプは、ハイブリッドもしくはトライブリッド型に分類されます。
また、停電時に家じゅうで電気が使えるのが「全負荷」で、一部でのみ電気が使えるタイプは「特定負荷」です。詳しくは、以下の詳細を確認してください。
- 蓄電池の機能別タイプ詳細
-
住宅向け
蓄電池のタイプ特徴 単機能型 停電対策で蓄電池単体で設置する ハイブリッド型 太陽光発電設備とパワコンを共有できる トライブリッド型 太陽光発電設備・電気自動車とパワコンを共有できる 家庭用蓄電池は、機能別で分けると3種類あります。太陽光発電や電気自動車との連携で、種類が変わります。単機能型は、シンプルに停電に備えたり、電力を貯めて利用する役割です。
ハイブリッドは、太陽光発電システムと連携するタイプです。トライブリッドは、ソーラーパネル以外にも電気自動車から、送電したり充電する機能を持ちます。
機能が多いほど、蓄電池の価格も高くなる傾向があります。
- 蓄電池の停電時の動作タイプ詳細
-
停電時の動作による蓄電池の分類
- 全負荷
- 特定負荷
蓄電池は停電時の動作タイプが「全負荷」「特定負荷」の2種類あります。迷ったときは、全負荷を選べば問題ありません。
停電で電力供給が止まっても、平常時と同様に電気が使えます。200VのIHクッキングヒーターも利用可能です。ハイブリッド型・トライブリッド型を選ぶと、全負荷になる場合がほとんどです。
非常時は「リビングだけ電気が使えればいい」と考えているなら、特定負荷にしましょう。単機能型の蓄電池に多いタイプです。
蓄電池はメーカーによって寿命が違う
蓄電池の寿命は、各メーカーの製品ごとに設定された想定サイクル数によって異なります。1回の充電+1回の放電で1サイクルと数えます。
例えば、オムロンの蓄電池は12,000サイクルとメーカーが定めています。1日1サイクルだと仮定すると、約32年は使用可能な想定です。
ただし、実際には1日1サイクル以上するので、寿命は半分程度です。また、蓄電池の寿命が長いほど、節電効果で得られるメリットは大きくなります。
蓄電池の価格は販売店によって違う
蓄電池の販売形態
- 施工業者
- 家電量販店
- ネット販売
- 訪問営業
蓄電池の価格は購入先によって異なります。販売形態は、大きく分けて4種類です。
住宅用の蓄電池を購入するなら、施工業者がおすすめです。家電量販店でも販売していますが、取り扱い製品が少なく希望に合わない可能性が高いです。
ネットで購入できる蓄電池は、持ち運びできるポータブル電源です。住宅用の蓄電池より容量が少なく、アウトドアや非常時のみ使う製品であるケースがほとんどです。
蓄電池の価格が販売店で違う理由
価格が異なる理由
- 製品の仕入れ価格
- 設置工事の品質
蓄電池の価格が販売方法によって違うのは、施工業者ごとに製品の仕入れ価格が異なるからです。
さらに、製品価格だけでなく人件費などが上乗せされるため、販売業者によって提示価格に差が出ます。
価格が安すぎたり、内訳がわからない割引を提示してくる業者に依頼すると、トラブルに発展する可能性が高いです。一括見積もりサイトで相場を把握して、適正価格で設置しましょう。
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蓄電池の容量が決まったら一括見積もりサイトの利用がおすすめ
蓄電池を設置する際は、一括見積もりサイトを利用しましょう。使用する電力に合わせたシミュレーションや設置金額の見積もりが、無料で確認できます。
複数の見積書を比較できるので、蓄電池を安く設置できる施工業者が見つかります。太陽光パネルとの同時設置も依頼できるので、セットで検討している人にもおすすめです。
価格以外にも提案内容やメール・電話での対応も比べられるので、安くて信頼できる業者を見つけるなら、一括見積もりサイトを活用しましょう。
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蓄電池の容量別おすすめ一覧
10kWh以上のおすすめ蓄電池
メーカー名 | ニチコン | テスラ | カナディアンソーラー | 京セラ |
---|---|---|---|---|
型番 | ESS-U4X1 | Powerwall | HES-JP1-613G | EGS-MC1100 |
蓄電容量 | 16.6kWh | 13.5 kWh | 13.3kWh | 11.0kWh |
定価 | 4,500,000円 | 非公開 | 3,439,700円 | 5,621,000円 |
保証内容 | 製品保証:10年 自然災害補償:10年 |
製品保証:10年 | 製品保証:15年 | 機器保証:15年 容量保証:15年 自然災害保証:10年 |
※メーカー名より各製品ページを確認できます
10kWh以上の蓄電池を出している主要メーカーで、とくにおすすめなのはニチコンです。16.6kWhは業界トップクラスの大容量です。
価格が安いのは、カナディアンソーラーです。ニチコンと比較しても106万円ほど安価です。テスラは価格を公開していないので、気になる人は見積もりを取りましょう。
ちなみに、設置後の保証が手厚いのは京セラです。蓄電池を長く安心して使いたい人におすすめです。
5~9kWhのおすすめ蓄電池
メーカー名 | シャープ | ダイヤゼブラ電機 | 長州産業 | オムロン | Looop |
---|---|---|---|---|---|
型番 | JH-WB2421 | EOF-LB70-TK | CB-P65M05A | KPBP-A-SET-HYB63-T | LP-PKG-HB02058 |
蓄電容量 | 7.7kWh | 7.0kWh | 6.5kWh | 6.3kWh | 5.8kWh |
定価 | 3,575,550円 | 非公開 | 4,616,700円 | 4,110,000円 | 2,800,000円 |
保証内容 | 製品保証:10年 容量保証:10年 |
機器保証:15年 容量保証:15年 |
機器保証:15年 | 製品保証:15年 | 製品保証:10年 (※有償保証は15年) |
※メーカー名より各製品ページを確認できます
容量が5~9kWhの製品でおすすめなのは、シャープの蓄電池「JH-WB2421」です。容量が7.7kWhあるうえに、長州産業やオムロンより100万円以上安いです。
長州産業やオムロンの蓄電池は高く見えますが、設置後に蓄電池のタイプを変えられる特徴があります。後から太陽光パネルを設置した場合でも、手間なく連携が可能です。
Looopは容量・価格ともに手頃です。しかし、1kWhあたりの価格はシャープと変わらないため、電力を無駄なく使うなら6kWh以上の蓄電池がおすすめです。
5kWh以下のおすすめ蓄電池
メーカー名 | シャープ | 住友電工 |
---|---|---|
型番 | JH-WB1621 | PDS-1600S03E |
蓄電容量 | 4.2kWh | 3.3kWh |
定価 | 2,456,520円 | 2,090,000円 |
保証内容 | 製品保証:10年 容量保証:10年 |
機器保証:15年 容量保証:15年 本体修理:15年 |
※メーカー名より製品ページを確認できます
5kWh以下の蓄電池では、住友電工の製品がおすすめです。価格が安価でサイズがコンパクトなので、導入しやすいです。さまざまな場所に置けます。
しかし、5kWh以下の家庭用蓄電池はラインナップが少なく、用途が限られています。最低限の備えをしたい人だけ、小容量を選びましょう。
ちなみに、蓄電容量が足りないと感じたら、同じ型番の蓄電池を増設できる可能性があります。将来的に増やそうと考えている場合は、あらかじめ追加に対応している製品を選びましょう。
蓄電池のメリット
- 自家消費/売電がコントロールできる
- 停電を伴う災害時でも電気が使える
- 電気自動車を充電できる
- パワーコンディショナーを新調できる
太陽光発電の自家発電・売電の割合をコントロールできる
蓄電池と太陽光パネルをセットで導入すると、発電した電気の自家消費・売電の割合を調整できます。
太陽光発電システムのみ導入した場合は、日中帯しか自家消費できません。しかし、蓄電池を併用すると、使用・売電の割合をコントロールできます。
2025年2月現在は、どの地方でも発電した電気を消費するほうがお得です。節約と売電で元が取れるまでの期間を短くするために、太陽光パネルと蓄電池の併用を検討しましょう。
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太陽光パネル設置から10年経過している人におすすめ
太陽光パネルの設置から10年経過した人は、蓄電池の導入がおすすめです。2012年に開始した「FIT制度」により10年間は売電価格が保証されますが、適用期間が過ぎると下がります。
例えば、2014年に太陽光発電を始めた場合の売電価格は1kWhあたり37円ですが、10年経過した2024年だと8円程度に下がります。
2025年2月現在、東京電力の従量電灯Bの電気代は1kWhあたり29~40円です。売電する場合と比べて、自家消費のほうが20円以上お得になる計算です。
停電を伴う災害時でも電気が使える
蓄電池を設置すると、災害や停電時に電気が使えます。一定量の電力を確保する設定にすれば、停電になったときに切り替えるだけで使えます。
ちなみに、災害に備える場合も太陽光発電とセットで活用するのがおすすめです。システムに問題がなく、日中に晴れていれば電気を貯めて、いつでも使えます。
容量の多い蓄電池を設置すれば、数日続く停電でも対応可能です。蓄えた電力の使用だけでなく、太陽光が出ていればパネルで発電した電気を再度貯められます。
電気自動車を充電できる
蓄電池を導入すると、電気自動車を充電できます。電気代が安い夜間に貯めて、日中にバッテリーをチャージするとお得です。
ちなみに、最近では「トライブリッド」と呼ばれる太陽光発電・蓄電池・V2Hの3つの機能を持ったシステムを導入する人も増えています。
電気代の節約を考えると最適な選択肢です。電気自動車を所有・購入する人は「トライブリッド」対応の蓄電システムを検討しましょう。
V2H(ブイ・ツー・エイチ)とは
V2Hとは「Vehicle to Home」の略称です。バッテリーを使って電気自動車を充電したり、家庭内へ電力を供給できます。
パワーコンディショナーを新調できる
蓄電池の導入時に、太陽光発電で使用しているパワーコンディショナーを交換できます。寿命が10~15年なので、パネルの設置から一定期間が経っている場合はメリットです。
パワーコンディショナーは、太陽光パネルで発電した電気を変換して利用するための機器です。必ず蓄電池やソーラーパネルと同時に設置されます。
なお、太陽光パネルより、パワーコンディショナーの寿命のほうが短いです。詳細が気になる場合は、以下の記事を参考にしてください。
蓄電池のデメリット
- 蓄電池の初期費用が高額
- 設置スペースを確保する必要がある
- 10~15年で買い替えが必要
- 蓄電池単体では節約効果が低い
蓄電池の初期費用が高額
蓄電池は初期費用が高額というデメリットがあります。2023年の三菱総合研究所の調査によると、蓄電池の容量1kWhあたりの平均初期費用は13.9万円です。
よく選ばれている5kWhの蓄電池を導入する場合は、約70万円掛かる計算です。2015年の平均総額は22.1万円なので、kWhあたりの単価で10万円ほど下がっています。
安く蓄電池を設置できるうちに、導入を進めましょう。半導体不足や需要の高まりで、再び価格が上昇する可能性もあります。
蓄電池の初期費用の目安
蓄電池の容量 | 初期費用の目安 |
---|---|
5kWh | 69.5万円 |
6kWh | 83.4万円 |
7kWh | 97.3万円 |
8kWh | 111.2万円 |
9kWh | 125.1万円 |
10kWh | 139.0万円 |
参考:三菱総合研究所
蓄電池の初期費用の目安は、70~140万円です。容量が大きくなるほど、価格は上がります。費用の内訳は「蓄電池の本体価格+工事費用」です。
上表はあくまで目安であり、実際の費用は各家庭によって異なります。どれくらい掛かるか知りたい場合は、一括見積もりサイトで複数業者の価格を比較しましょう。
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蓄電池は補助金で初期費用を抑えられる
補助金額 | 申請期限 | 申請者 | |
---|---|---|---|
DR補助金 | 基準額:3.7万円/kWh 補助率:1/3以内 補助金上限額:60万円 ※評価基準を満たせば増額 |
2024年12月6日(金) ※予算額に達し次第終了 |
販売業者 |
子育てエコホーム 支援事業 |
蓄電池設置のみ:6.4万円/戸 | 2024年12月31日(火) ※予算額に達し次第終了 |
工事施工業者 |
ZEH(ゼッチ) 補助事業 |
ZEH:55万円/戸 ZEH+:100万円/戸 蓄電池導入:最大20万円 ※評価基準を満たせば増額 |
2025年1月7日(火) 17:00 ※予算額に達し次第終了 |
個人または 販売業者 |
補助金額 | 申請期限 | 申請者 | |
---|---|---|---|
DR補助金 | 基準額:3.7万円/kWh 補助率:1/3以内 補助金上限額:60万円 ※評価基準を満たせば増額 |
2024年12月6日(金) ※予算額に達し次第終了 |
販売業者 |
子育てエコホーム 支援事業 |
蓄電池設置のみ:6.4万円/戸 | 2024年12月31日(火) ※予算額に達し次第終了 |
工事施工業者 |
ZEH(ゼッチ) 補助事業 |
蓄電池導入:最大20万円 ZEH:55万円/戸 ZEH+:100万円/戸 |
2025年1月7日(火) 17:00 ※予算額に達し次第終了 |
個人または 販売業者 |
蓄電池の初期費用は、国の補助金で安くできます。2025年2月現在、3つの制度があります。
どの補助金を受け取れるか確認しましょう。地方自治体の補助金と併用できる可能性が高いです。
蓄電池の補助金の詳細について知りたい場合は、以下の記事を参考にしてください。どんな条件でいくらもらえるか解説しています。
蓄電池の設置スペースを確保する必要がある
蓄電池を導入する場合は、設置スペースを確保する必要があります。エアコンの室外機で例えると、屋内タイプなら1台分、屋外設置タイプなら2台分が目安です。
また、蓄電池の性能を最大限発揮するには、設置スペースの環境も重要です。例えば、直射日光が当たる場所や、寒冷地で積雪の多いところに設置すると、不具合が起きる可能性があります。
屋内設置の場合は、邪魔にならない場所が望ましいです。また、排熱による高温多湿を避けるため、奥まっていたり狭いスペースは避けましょう。
蓄電池は10~15年で買い替えが必要
蓄電池は10~15年で交換が必要です。スマートフォンのバッテリーと比べれば長持ちしますが、消耗品です。
家庭用蓄電池は10~15年使うと、最大容量の70~80%になります。新品のときより貯められる電力が少なくなります。メーカーごとに目安の値は変わります。
性能が低下してきたら、「ソーラーパートナーズ」や「タイナビ」などの一括見積もりサイトで、お得に交換してくれる施工会社を見つけましょう。
蓄電池単体では節約効果が低い
蓄電池だけ導入したときは、節約効果を感じにくいです。安い時間帯に電力を購入して貯めたあとに、電気代が高いタイミングで利用するだけだからです。発電はされません。
太陽光パネルとセットで導入すると、発電した電気を貯められます。電力を買わずに蓄電池を充電できるので、光熱費が大幅に節約できます。
太陽光発電設備・蓄電池ともに導入していない場合は、セットでの設置がおすすめです一括見積もりサイトを使えば、まとめて複数業者へ見積もり依頼を出せます。
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蓄電池を導入する手順
蓄電池の設置工事の流れ
- 蓄電池の導入費用の見積もりを取る
- 価格と対応を見て施工業者を決める
- 基礎工事のあとに蓄電池本体の設置
- パワコンと蓄電池を連携させる
- リモコンと通信モデムの設置
- 試運転とネット通信の確認
蓄電池の設置工事は、1~2日ほど掛かります。業者によって施工までの日数が異なるため、まずは相見積もりを取って導入費用と着工までどれくらい掛かるかを確認しましょう。
「ソーラーパートナーズ」や「タイナビ」などの一括見積もりサイトを使えば、まとめて複数の業者に見積もり依頼を出せます。依頼する施工業者が決まったら、設置日を決めます。
蓄電池や周辺機器は施工業者が設置してくれます。当日は1日予定を空けておくのがおすすめです。途中で屋内作業が発生するため、工事に立ち会う必要があります。
蓄電池の容量の決め方で迷ったらAoieにご相談ください
出典:Aoie公式
蓄電池の容量の決め方で迷ったら、Aoieにご相談ください。ご要望に沿って最適な製品をご提案いたします。
消費電力のデータをもとにして、最適な蓄電池の容量を計算いたします。また、太陽光発電システムとの同時設置を検討している場合は、セットでのお見積もりも可能です。
太陽光発電システムや蓄電池の導入で利用できる補助金のご案内もしています。代理申請にも対応しているので検討されているなら、お気軽にご連絡ください。
蓄電池の容量に関するよくある質問
蓄電池の容量の目安や決め方のポイントは?
A.
蓄電池の容量は、家庭での消費電力をもとに決めるのがおすすめです。1日分の電力を貯めておくなら、10kWh以上を選びましょう。
また、災害時に必要な電気量は、使いたい家電の消費電力から考えるとわかりやすいです。冷蔵庫は24時間の運転で5kWh程度なので、迷ったら大容量を選びましょう。
蓄電池の導入や容量の相談は「ソーラーパートナーズ」や「タイナビ」の利用がおすすめです。複数の見積もりを比較して、お得な施工業者を見つけられます。
4人家族の場合に必要な蓄電池の容量は?
A.
一般家庭における1日分の消費電力は11.4kWhなので、4人家族なら10kWh以上の蓄電池があれば1日分の電力をほとんどカバーできます。
電気代を今の半分程度にするだけであれば、5~9kWhの蓄電池で問題ありません。電力会社から買う電気量が減るので、十分な節約効果が期待できます。
家族構成や消費電力から蓄電池の容量を決めたい場合は「Aoie」にご相談ください。導入後にどのくらい節約できるか、シミュレーションいたします。
停電に備えるなら蓄電池の容量はどれくらい?
A.
停電時に使いたい家電から考えましょう。おすすめは、6kWh以上の蓄電池です。先に、冷蔵庫の消費電力を考えてから、他の家電を検討します。
冷蔵庫を1日稼働させ続けると約5kWh消費します。5kWの蓄電池では、冷蔵庫ひとつで電力を使い果たしてしまうため、6kWh以上がおすすめです。
蓄電池の容量によって充電時間は変わる?
A.
蓄電池の容量と満充電になるまでの時間は、あまり関係ありません。カタログに記載されていますが、メーカーで大きく異なります。
例えば、長州産業の蓄電池は、6.5kWhと16.4kWhの製品で充電時間に差はありません。容量に関わらず3時間で満充電できるように、電圧が調整されています。
下表で充電時間が記載されている蓄電池をまとめたので、参考にしてください。なお、製品の詳細は「蓄電池の容量別おすすめ一覧」で確認できます。
メーカー | 型番 | 充電時間 |
---|---|---|
住友電工 | PDS 1600S03E |
2時間 |
長州産業 | CB-P65M05A | 3時間 |
オムロン | KPBP-A SET-HYB63-T |
3時間 |
ニチコン | ESS-U4X1 | 4時間 |
京セラ | EGS-MC1100 | 4.5時間 |
蓄電池の価格相場は?
A.
蓄電池の価格相場は70~140万円です。購入先によって異なるため、販売・施工会社を比較してお得な業者を選びましょう。
ちなみに、蓄電池の価格は今後上昇する可能性が高いです。需要が高まる一方で、世界的な半導体不足の影響を受けて値上げの傾向にあります。
今以上に価格が上昇する可能性もあるため、住宅用の蓄電池を購入するなら早めの設置がおすすめです。
蓄電池に貯めた電力でIHクッキングヒーターは使える?
A.
設置している蓄電池が全負荷タイプなら、IHクッキングヒーターを使えます。ただし、特定負荷タイプの場合は使えない可能性が高いです。
特定負荷タイプの蓄電池は、電圧が100Vの家電まで動かせます。全負荷タイプなら、200Vまで対応しているためエアコンなどの出力の高い電化製品が使えます。
全負荷は停電時に家じゅうの電気を使えるタイプです。特定負荷は特定の部屋のコンセントが使えるなど、範囲が限られます。ただし、メーカーによって異なるので、詳細は業者に確認しましょう。
蓄電池の容量は消費電力から決めるのがおすすめ【まとめ】
蓄電池の容量まとめ
- 蓄電池の容量は消費電力から決める
- 太陽光発電システムと併用するとお得
- 導入費用を抑えるなら一括見積もりサイト
蓄電池の容量は、消費電力から決めましょう。4人家族における1日の電力消費量は約11kWhなので、10kWhの製品なら、消費する電力の大半をまかなえます。
しかし、蓄電池単体で導入すると、電力会社から電気を買って貯めておく必要があるため、節約効果が低いです。太陽光発電システムと併用すると、自宅で発電した電気を効率良く使えます。
蓄電池や太陽光発電システムの設置を検討しているなら、一括見積もりサイトを利用しましょう。見積もりが比較できるので、安く設置してくれる施工業者が見つかります。
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